身勝手な恋情【完結】

珍しく焦れたように、興奮した蓮さんが周囲をきょろきょろと見回している。



階段……美しいって階段!?

立花薫設計階段>シャルル・M+私なの!?



呆然とする私なんか、まったくもう目に入っていない様子の蓮さんは、まるでダンスフロアみたいになっている小さなフロアを熱っぽい目で見つめ、階段のスロープを手のひらでゆっくりと撫でている。


蓮さん酷いです、と思ったけど……

あんまりにもキラキラした目で辺りを見回すから、それはそれでキュン、としたりして……。

はぁ……惚れてる弱みと言うやつだろうか。


内心苦笑いをしつつ、私もぴったりと閉じられた、舞台へと続くに違いないドアのほうへ目線を向けた。


立花薫氏が現れるまで、メインはおあずけなのかな……。


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