身勝手な恋情【完結】

その瞳は冷え冷えとしていて――

シャープな頬のラインは、なにか怒りをかみ殺しているようにも見えて……

冴え冴えとした瞳が私の上を斜めになぞる。



私を見ない、蓮さん……。


怖い。

ついさっきまで仲良くできていたと思っていたのに、どうしてこうなるの?

もう、だめなの?


おかしなことを考え始めて、背筋が粟立つ。



「一人になりたい」

「……っ!」

「今、ここにお前はいらない」



いらない、という言葉が胸に突き刺さる。

立ち尽くす私に向かって、蓮さんはさらに言葉を続けた。




< 160 / 469 >

この作品をシェア

pagetop