身勝手な恋情【完結】

なんで

なんでよ……

どうして無視するの。

逃げようとするの。


そんなのずるいよ!




何もかもがごっちゃになった――

身勝手な恋情。



「やだっ……」



半泣きになる私の声を聞いて、蓮さんはようやく私に視線を向けた。

いや、正確には私のほうを向いているだけで

『私』を観てはいなかった。



「――」



胸元から携帯灰皿を取りだし煙草を押し付ける蓮さん。



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