身勝手な恋情【完結】
蓮さんはそんな私の頭の上で深いため息をつく。
「お前は自分さえよければいいわけ」
「っ……」
「お前が満足するまで付き合ってやんなきゃいけないの?」
「――ちが……」
否定しようと首を振ったけれど――
冷ややかな蓮さんの表情を見ていると、ほんの一瞬、頭が冷える。
違う……?
違うんだろうか。
いや、違わないのかもしれない。
だって私は自分が一人でいたくないだけで……。
自分の知らない女性の影に怯えて
一人になりたいと言う蓮さんに無理にでも受け入れてもらいたい、そればかりで……。