身勝手な恋情【完結】
以前、社長室で感じた「蓮さんを一人にしたくない、一緒にいたい」とは全然違って
ううん、むしろ真逆で――
「本当にお前は……思い出したくないことを思い出して、イライラしてるんだよ。心底、腹が立つ。今俺は史上最低な気分なわけ。そしてそれはお前のせいだ」
「蓮さ……」
謝らなくちゃと思うのに、蓮さんの心底呆れた、と言わんばかりの容赦なく厳しい言葉の羅列に激しく混乱して
思考が停止し、言葉も出てこなかった。
そしてその代わりなのか、それまで限界ギリギリだった涙が、感情の発露として、どっと溢れてくる。