身勝手な恋情【完結】
信じられない……
あの立花薫と並んでコーヒー飲むなんて……!
彼は数か月、日本に滞在予定らしい。
そして特に私の個人的な何かを尋ねてくることはなかったのだけれど、やはり黙っていられるわけもなく、私は自分から先日劇場を見に行ったことを話していた。
「ああ……じゃあ君は高槻デザインスタジオの……」
立花さんは少し驚いたように目を見開く。
「はい! でも私はただの事務員ですけど……」
モジモジしながら俯く私。
けれど立花さんは穏やかな雰囲気で、舞い上がるようなことを口にする。
「高槻君とはいつか一緒に仕事をしてみたいと思ってるんだ」
「えっ、本当ですか!」