身勝手な恋情【完結】

「草介(そうすけ)君、ブレンドを」

「はい」



ショート丈のダッフルコートを脱ぐと、中から現れたのは目が覚めるほど美しい、ネイビーのタートルネック。パンツはオフホワイトのコーデュロイパンツ。足元はレザースニーカーだった。

以前見た三つ揃いのスーツも素敵だったけれど、品のいい上質なカジュアルスタイルの彼も、また素敵だ。


っていうか、髪も下ろしてるから、気が付かなかった……。



「あなたもどうですか? お急ぎでなければ」

「は、はいっ……」



お急ぎではありません……!



コクコクとうなずくと、マスター……草介さんというらしい、彼は、

「よかったらカウンターにどうぞ」

と、私と立花さんに席を進める。


< 177 / 469 >

この作品をシェア

pagetop