身勝手な恋情【完結】


「――わかった。とりあえず今日は引き下がる。じゃあな」


軽く手をあげて、きびすを返す彼の背中を見送りながら、イヤな予感が胸をよぎる。


今日はって……。

冗談でしょ……?


「はぁ……」



ジンジンと痺れが残っている腕をさすりながら、またため息をついた。



――――……







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