身勝手な恋情【完結】
『ああ……うん。名前だけはねー……』
電話の向こうの祐さん。ちょっと困惑してるっぽい。
祐さんは蓮さんのイトコだ。ということは、祐さんと可憐さんだってイトコにあたるはずだけど、どうやら交渉はないらしい。
「蓮さんに会いたいって来たので、とりあえず今応接間に待ってもらっています」
『わかった……。なるべく早く帰るよ』
「はい、お願いします」
受話器を置いて、壁にかかっている時計を見る。
時間はようやく1時をまわったくらいだ。
蓮さん、どうするのかな……。