身勝手な恋情【完結】
もう、知らないふりも、見ないふりも出来ない。
だから蓮さんのために考えたいんだ。
私に出来ることを――
翌日。
私はいつもより早めに出勤して祐さんのデスクへと向かった。
祐さんはよそで仕事がなければまず一番に出社する。
今日も案の定一番乗りで、彼と私以外の誰もまだ出勤していない。
彼と話すなら今だ。
コーヒーメーカーの前に立っている彼のもとへと向かう。
「祐さん、おはようございます」
「櫻さんおはよう。ちょうどコーヒー入ったところだよ。飲む?」
「すみません、今ちょっと胃を痛めていて、コーヒーは我慢してるんです」
「え、体調崩してるの? そういえば少し痩せたよね……」