身勝手な恋情【完結】
「あのさぁ……」
くしゃくしゃと頭の後ろをかきまわすようにして髪をかきまぜる祐さん。
「もしかして櫻さん……蓮と……そういう関係に?」
「そういうっていうか……」
「あ、ごめん、なんだか信じられなくて。その……蓮って……結構……女性に対して最低なところあるし」
最低って……。
「櫻さんが信用できないって言ってるわけじゃなくてね。今までの蓮が、ひどすぎたから。まともに女性と人間関係なんて築けないっていうか……」
「はぁ……」
そういえば蓮さんが言ってたっけ。
寝たら祐さんにお金を要求する女性もいるって……。
ただ、今だからなんとなく思うのは、もしかしたら最初からお金目当てじゃなくて、あまりにもつれない蓮さんの視線を自分に向けたかっただけなのかもしれないって、思わないでもないんだけど……。