身勝手な恋情【完結】

「私が口出すようなことじゃないってわかってます……だけど蓮さんが苦しんでいるなら……その手助けをしたいんです……このまま見て見ぬふりはできないです」



そんな私の様子を見て、祐さんは「ああ……」と小さくうめき声をあげ


「実はね、蓮、朝早く帰ってきたんだ」

「え!?」


蓮さんが帰ってきた!?


思ってもみなかった祐さんの発言に目が点になった。



「どこに行ってたのか聞いたら、適当にホテル泊まり歩いて考えてたって」

「それで――なにか答えが出たんでしょうか……」



ホッとしたのもつかの間、蓮さんが何を思っているのか気になる。



「どうだろう。相当やつれてたから、一人で悩んでたんだと思うけどね。あいつは本当に人に弱みを見せないから……」

「祐さん……」


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