身勝手な恋情【完結】
蓮さんは無言のまま私の肩をつかみひきよせる。彼の腕の中に囲われて、ドキドキと鼓動が強まる。
顔をあげると同時に蓮さんが顔を近づけてきて、ちゅ、と唇の表面についばむようなキスを落とされた。
蓮さん……
目が合うと同時にまたキス。
蓮さんの柔らかい唇が、手のひらが優しく私を包み込む。
舌先がゆっくりと唇の中にすべり込んできて、私の唇の内側と、歯列をなぞる。
「ん……」
全身の表面が淡く粟立つ。
気持ちいい……。
もっと欲しくて唇を開けたけれど、蓮さんは深く入ってこず、表面ばかりなぞって、じらされてしまう。
意地悪……
抗議の意味を込めて舌先を自分からからめようとしても、蓮さんはするすると逃げて――
不満げに彼を見上げる私を見て、にやりと薄く笑ったりなんかして。
蓮さんって、本当に意地悪っ……!