身勝手な恋情【完結】

そのあと私たちは、パジャマのまま抱き合って眠った。

蓮さんは深い眠りに落ちているのか、一度も目を覚まさなかった。


その穏やかな寝顔を眺めていると

大好きというシンプルな思い……

あったかくて優しい気持ちで体が満たされるのを感じる。


眠る彼の額にちらばる前髪を指でかきわけ、そっと額にキスをする。



蓮さん、帰ってきてくれてありがとう……。





翌朝、ご機嫌に目を覚ました蓮さんは、昨日の残りのポトフとトーストをきれいに平らげ満足そう。


昨日蓮さんを見た時、あまりのすさみ具合に焦ってしまったけれど、今日の蓮さんはだいぶ元気を取り戻したみたい。


よかった……。


蓮さんは私が食器を洗っている間、ベッドにうつ伏せになって、海外のインテリア雑誌をペラペラとめくっている。



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