身勝手な恋情【完結】
蓮さんはさっきまで読んでいた雑誌に指を乗せる。
なんだろう……。
手元を覗き込むと、それはインテリアや建築を学ぶための専門学校の広告ページだった。
どういうこと?
意味が分からずジッとそのページを見つめていると、背後の蓮さんが恐ろしく真面目な声で言葉を続ける。
「家具、雑貨、住宅……どこを目指すにしても、きちんと基礎から学ぶべきだよ」
「え……?」
学ぶ?
心臓がドキドキし始めた。
それって……
「自信がないなら努力すればいい。これだけやったんだって自分を誇りに思えば、きっと誰もお前を笑えない」
「蓮さん……」