身勝手な恋情【完結】
「だけどそういう生き方を改めようと思う。色んなことにちゃんと向き合おうと思う」
「蓮さん……」
だから、可憐さんとも、義母――知寿さんとも向き合うって決めたの?
「お前のおかげだよ」
「そんな……違いますよ。違います……だって、ただ私、ただひたすら一人で思い悩んでいただけでっ……」
蓮さんがまぶしい。
目をしばたたかせながら首を横に振った。
「私はただ好きになっただけ。それだけですっ……!」
「――好きになってもらってなんだけど、それって奇跡みたいに素晴らしいことじゃないの?」
「き、せき……?」
「面倒くさいことこの上ない俺を見捨てないで、まだ一緒にいたいって言ってくれるの、お前くらいのもんだよ」
「そんなの、当然じゃないですかっ……!」
「いいや。お前だけだよ、間違いない」