身勝手な恋情【完結】
「ぅ……」
重なる唇から冷たい水が流し込まれる。
ぱっちり目を開けた私と、切れ長の瞳を開けたままの蓮さん。
結局ごっくんと、お水を飲み干してしまった。
「口の中、苦い……マズイ……」
蓮さんは不機嫌そうにつぶやいて、もう一度ペットボトルの水を含み私の腰を抱き寄せ、覆いかぶさるように口づける。
口の中の苦みを消すように、そうやって何度も水を飲まされているうちに、唇の端からこぼれる水がのどを通り鎖骨まで伝い落ちた。
冷たい……。
顔を下ろすと同時に、蓮さんは私の鎖骨の上に唇を押し付ける。
「ひゃっ……」
唇の感触と、素肌にふんわりと触れる蓮さんの髪の感触に驚いて声が出た。
「もう寝なさい」