身勝手な恋情【完結】
蓮さんはそう言って私をベッドへと押し込んだ。
そしてシャワーを浴び、眼鏡を外し部屋着に着替えた彼はソファーに腰を下ろす。
「あの、蓮さん……?」
「俺はここで寝るから」
「え!」
確かに彼の手には予備の毛布がある。
だけどこの寒さだ。風邪を引いたりしたら大変だし。
っていうかそもそも風邪じゃないんだし。嘘だし……。
ああ、やっぱり正直に言おう。
今日、見たんだって。
で、ヤキモチ妬いちゃったんだって……。
ベッドから起き上がり、蓮さんの元へ歩み寄る。
「蓮さん、わたし――」
「ひよ」
ソファーに寝転がった蓮さん、体を起こし私の顔を見上げた。
その真摯な眼差しにドキンと心臓が跳ねる。思わず背筋が伸びた。