身勝手な恋情【完結】
蓮さんはそんなふうにドキドキしている私をよそに、無言で私の肩、首筋に顔をうずめる。
「蓮さん……?」
「――このまま。充電……」
その声はいつもの甘さを残したハスキーボイスというよりも、少し疲れが見えて……。
充電……蓮さんやっぱり疲れてるんだ。
だけどこんなことで、私で元気になってくれるとしたら――嬉しいな。
幸せな気分のまま、そっと蓮さんの背中に腕をまわすと、蓮さんは私の首筋でため息をついた。
「くっつかないで」
「えっ……」
一瞬イヤなふうに考えて、鼓動が早まる。
けれど蓮さんはそのまま言葉を続けた。
「やりたくなる」
「っ……」