身勝手な恋情【完結】
「え……?」
駄目って、何が?
「やっぱりお前のこと置いていけない。一緒に行こう」
「え、ええ!?」
蓮さんは私の手をぎゅっと繋ぐと、バタバタと事務所内の電気を消し戸締りをして、青天目ビルヂングから飛び出す。
一緒に行くって……私も一緒???
―――……
タクシーに飛び乗って向かったのは、いわゆるクラブで――
「すぐ戻る」
蓮さんは私をタクシーの中に待たせたまま、入口から足早にその中に入っていく。
まさか連れてこられるとは思わなかった。
だけど一人でモヤモヤ考えるより、ずっといいかも……。