身勝手な恋情【完結】

翌朝、可憐さんは私の作った朝食を食べ、蓮さんに連れられて知寿さんが滞在しているというホテルへと向かった。



ぼんやり状態で家事をしながら、昨晩の蓮さんの言葉を頭の中で反芻せずにはいられない。


優しい母親になりそうだと言われても、嬉しくなかった。


むしろどこか馬鹿にされたような気がした。

たとえ蓮さんにそんな気はなくても……






「はぁ、手間がかかる……」



しばらくして、蓮さんが部屋に戻ってきた。



手間がかかると言っても可憐さんと一緒にいられるのは嬉しいんじゃないだろうか。

たとえ兄と名乗っていても……。
だと、いいな。



コーヒーを淹れながら問いかける。



「知寿さんは?」




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