身勝手な恋情【完結】
なんだろう。すっごくモヤモヤする……。
蓮さんの発言になんと言っていいかわからなくなって、思わず黙り込んでしまった。
要するに私は、知寿さんの気持ちがわからないわけでもないという蓮さんに、苛立ってると言うことなんだろう。
「薄情かな……」
黙り込んだ私を見て、蓮さんはふっと表情を崩し、目を逸らす。
「薄情って……いうか……」
「――」
「ひよ、お前は優しい母親になりそうだね」
「っ……」
そして蓮さんはくるりと背中を向け、ベッドから離れてソファーに身を横たえると、肩まで毛布を引っ張り上げて目を閉じた。
「おやすみ」
「おやすみ、なさい……」