身勝手な恋情【完結】
「御来場の皆様、さきほどの披露宴で僕の恥ずかしい過去ばかりを暴露した高槻蓮のことを覚えていますでしょうか?」
『おぼえてるぞー!』
「一刻も早く忘れてください。お願いします」
どっと笑いが起こる会場。
「で、意趣返しというわけではありませんが、僕もあいつの恥ずかしい過去を暴露してやろうと思います」
「こら、祐!」
え……?
「今じゃインテリアデザイナーとして世界中を飛び回っている蓮ですが、あんがい可愛いところがあるやつで……実は中学生になる直前までサンタクロースを信じておりまして」
「祐! お前、俺になんの恨みがあるんだ!?」
細身のスーツ姿の男の人が、マイクスタンドの前に立つ祐さんにじゃれるように飛び掛かる。
「あ、ちょっとみんな蓮を捕まえてくださいねー!」
「こらっ、離せ、馬鹿!」