身勝手な恋情【完結】
「ひっ……!?」
驚いて硬直する私と――
そんな私を見て、目を丸くする蓮さんと――
目があった。
「そっくりさんじゃ、ない……ですよね?」
思わずとぼけたことを口にしてしまった。
「誰がそっくりさんだ……」
不機嫌そうに眉をピクピクさせる蓮さん。
大きくため息をついてうつむく。
私の手を握っていた和美の手も、彼を羽交い絞めにしていた手もすぐに離れてしまった。
久しぶりに会えた彼に、胸が切なさで切られるように痛くなる。
「お前……今……」
「え……?」
「い、ま……」