身勝手な恋情【完結】

トーンを下げた蓮さんの声はよく聞こえなくて。


じっと耳を澄ませていると、

「あの、なんとかいう元彼と、ヨリが戻りそうって聞いた」

ぽつり、と。


驚くようなことを言われた。



え!?



「それ聞いて、死ぬほど腹が立って、気が付いたら飛行機に飛び乗ってた」

「え……あの」

「お前も知っていると思うけど、俺はしつこいんだ、女々しいんだ!」



蓮さんは叫ぶように言い放つと、顔をあげ、スタスタと私の前までやってくる。

そして私の手を両手で包み込むように握りしめた。



「お前が俺のことをもう一度好きになってくれるように……もうちょっとマシな男になるって決めたんだ」



話が見えない……んだけど……。



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