身勝手な恋情【完結】
私の反応に満足したのか、彼は薄く笑う。
そして床に押し倒されて――
私たちは半分服を着たまま、慌ただしく一つになる。
「――ひよ、ひよ……」
私に向けられる甘いハスキーな声に、胸が騒ぐ。体が喜ぶ。
うんと焦らされて
「まだ、だめだ」
たっぷり甘やかされて
「そんなに、いい……?」
体中が彼を求めて、叫んでいる。
「れ、ん……っ」
彼が何を考えているのか、まだわからない。
わかったのは案外「正直者」だってこと。