身勝手な恋情【完結】
何かふっきったような表情で、社長はまた体を起こし、それから考える暇も与えず、激しく私の体と思考回路をねじふせていく。
圧倒的にタフで力強くて
男に「抱かれる」ってこういうことなんだって思わせられるような
『ウルサイ女は嫌い』と言われたことも忘れて声をあげて
ただ彼に抱かれることに夢中になって――
目が覚めたら朝で
シーツはひんやりとつめたく。
ホテルに一人、取り残されていたことを知った。