身勝手な恋情【完結】
この状況を理解したいと思うことも、蓮さんにとっては不愉快ってこと……?
「蓮さん……」
私の言葉に、蓮さんはハッと息を吐いて、床の上で片膝を引き寄せ、顔をうずめる。
「出ていけ」
それは明らかに拒絶の言葉だった。
好きな男に拒まれるというのは、痛い。
「すみません……」
どうにか足に力を込めて立ち上がり、社長室を出た。
なんで?
どうして?
彼の言葉は突然すぎて。重くて、理解不能で……。
ただ拒絶されたのが悲しくて……。