早く気づけ、バカ。




「うん。」




少し、胸が痛んだ。




「え、出し物はなんするん?」




ココアを一飲みしてから、息をつく。



「コスプレ喫茶だよ!」



そう言うとしょーちゃんは激しく咳き込んだ。




「え、ほほほほほんまに!!??」



どもりながら言うしょーちゃん。




「うん。多分私は委員長だから接客かなー。」

「ほんまに!! うわ、めっちゃ楽しみ//」


頬を赤く染めながら言うしょーちゃん。
私よりかわいいぞ、こいつ。


「俺、絶対行くな!!」

「う、うん。」



きゃっきゃ言いながらはしゃいでいるしょーちゃん。




「んあ、もうこんな時間やんか。絹帰らなあかんやんか。」

「あ、本当だね。」



いつも話しすぎてたいてい18時30分は回ってしまう。

今日はもう19時になってしまっていた。


「んー、俺もう仕事ないし、ちょっとドライブもして帰る?でも帰り遅くなってしまうなぁ。」

「明日土曜日だし、大丈夫だよ。じゃあお母さんにメールしとこ。」





しょーちゃんはまたにっこり笑って私の頭をなでた。
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