Mezza Voce Storia d'Aore-愛の物語を囁いて-
ジョーンはローラたちの部屋に入る前に、廊下を振り返ってみた。ダグラスを見るケインの目つきが気になっていた。
ダグラスに送った冷たい視線が、心に引っ掛かった。
ケインが考えている胸の内を知りたい。ジョーンの心には不安が宿った。
騎兵の一人が、ジェイムズのいる部屋に身体が半分ほど入ろうとしているところだった。ケインもすぐ後ろに立ち、部屋に入ろうとしている。
ジョーンの視線に、ケインは気づかなかった。ケインとは目が合わず、ジョーンは視線を戻した。
ローラが部屋のドアを開けた。
ジョーンは室内に入ると、暖炉の明かりしかない暗い部屋の内部に驚いた。二百平方フィートはあるはずの部屋が、すごく狭くなっていた。
左側にある暖炉前の床には椅子が一つ置いてあった。床には綺麗に畳んである毛布が一枚と、皺が寄ったまま置いてあるのが二枚。暖炉の目の前では、ジョーンの愛犬ヘレンが気持ち良さそうに寝ていた。
部屋の右側には、何やら沢山の荷物が積みあがっていた。暗くて何が置いてあるのか、詳しくはわからない。
「狭くて申し訳ありません。置く場所が、ここぐらいしかなかったものですから」
ローラが頭を下げた。
ダグラスに送った冷たい視線が、心に引っ掛かった。
ケインが考えている胸の内を知りたい。ジョーンの心には不安が宿った。
騎兵の一人が、ジェイムズのいる部屋に身体が半分ほど入ろうとしているところだった。ケインもすぐ後ろに立ち、部屋に入ろうとしている。
ジョーンの視線に、ケインは気づかなかった。ケインとは目が合わず、ジョーンは視線を戻した。
ローラが部屋のドアを開けた。
ジョーンは室内に入ると、暖炉の明かりしかない暗い部屋の内部に驚いた。二百平方フィートはあるはずの部屋が、すごく狭くなっていた。
左側にある暖炉前の床には椅子が一つ置いてあった。床には綺麗に畳んである毛布が一枚と、皺が寄ったまま置いてあるのが二枚。暖炉の目の前では、ジョーンの愛犬ヘレンが気持ち良さそうに寝ていた。
部屋の右側には、何やら沢山の荷物が積みあがっていた。暗くて何が置いてあるのか、詳しくはわからない。
「狭くて申し訳ありません。置く場所が、ここぐらいしかなかったものですから」
ローラが頭を下げた。