Mezza Voce Storia d'Aore-愛の物語を囁いて-
「今朝、届いたジェームズ・ダグラスからの手紙です」
手紙に目が行っていたジョーンの視線が、一気に上がった。ケインの顔を、見開いた目で見つめた。手紙に触ろうとしてジョーンの手が止まった。
「申し上げにくいのですが、戦になります。ダグラスはハイランド貴族と手を組みました。手紙は、七代ダグラス伯となり、反乱軍の旗揚げを宣言する内容でした」
ジョーンが胸に手を当てると、ケインから目を逸らした。肩が上下して、呼吸が荒くなっているようだ。
「今日の議会で報告しましょう」
ジョーンは呼吸を整えると、ケインの顔に視線が戻ってきた。太后としての気品と知性を漂わせる表情へと変化した。
「ケイン、ハイランド貴族全てがダグラスの言いなりではないでしょ? 反乱軍にならなかったハイランド貴族を調べなさい。こちらに引き入れるわ。ローランドの貴族にも、国王軍として参戦するよう声をかけなさい」
「すぐに手配します」
ケインとジョーンの間には、ぴりぴりした空気が取り囲んだ。
ふっとジョーンが肩の力を抜いて、一人の女の顔に戻った。ケインに向かって微笑むなり、立ち上がった。ケインの隣に腰を落として、腕を組んで甘えてきた。
手紙に目が行っていたジョーンの視線が、一気に上がった。ケインの顔を、見開いた目で見つめた。手紙に触ろうとしてジョーンの手が止まった。
「申し上げにくいのですが、戦になります。ダグラスはハイランド貴族と手を組みました。手紙は、七代ダグラス伯となり、反乱軍の旗揚げを宣言する内容でした」
ジョーンが胸に手を当てると、ケインから目を逸らした。肩が上下して、呼吸が荒くなっているようだ。
「今日の議会で報告しましょう」
ジョーンは呼吸を整えると、ケインの顔に視線が戻ってきた。太后としての気品と知性を漂わせる表情へと変化した。
「ケイン、ハイランド貴族全てがダグラスの言いなりではないでしょ? 反乱軍にならなかったハイランド貴族を調べなさい。こちらに引き入れるわ。ローランドの貴族にも、国王軍として参戦するよう声をかけなさい」
「すぐに手配します」
ケインとジョーンの間には、ぴりぴりした空気が取り囲んだ。
ふっとジョーンが肩の力を抜いて、一人の女の顔に戻った。ケインに向かって微笑むなり、立ち上がった。ケインの隣に腰を落として、腕を組んで甘えてきた。