Mezza Voce Storia d'Aore-愛の物語を囁いて-
―ジョーンside―
午後六時。
ジョーンは応接間にいた。暖炉の前にテーブルを置いて、マーガレットと会話を楽しみながら、カードゲームをしていた。
廊下が騒がしいと感じるなり、応接間のドアを開いてゼクスが中に入ってきた。
ゼクスの腕の中には、大暴れをしているベアトリクスがいた。大声で叫び、目を真っ赤にして泣いていた。
ベアトリクスはウイリアムの婚約者だと聞いている。
ゼクスが嫌がるベアトリクスの腕を掴んで歩いてきたのを見ると、ウイリアム・ダグラスの身に何か起きたと考えて良いだろう。
ジョーンは椅子から立ち上がると、ゼクスの顔を見つめた。
マーガレットも立ち上がり、ドアを振り返った。泣き叫ぶベアトリクスの近くにマーガレットが駆け寄った。
水色のドレスのレースが揺れた。白い手でベアトリクスの肩を抱くと、マーガレットがゼクスから離した。
「どうしてベアトリクスが、こんなに取り乱しているんです?」
マーガレットが怖い顔で、ゼクスを睨んだ。
妻の怖い顔を見たゼクスが、一瞬ちらっと動揺の色を見せた。ゼクスが咳払いをして、視線をあげるとジョーンに目を合わせた
午後六時。
ジョーンは応接間にいた。暖炉の前にテーブルを置いて、マーガレットと会話を楽しみながら、カードゲームをしていた。
廊下が騒がしいと感じるなり、応接間のドアを開いてゼクスが中に入ってきた。
ゼクスの腕の中には、大暴れをしているベアトリクスがいた。大声で叫び、目を真っ赤にして泣いていた。
ベアトリクスはウイリアムの婚約者だと聞いている。
ゼクスが嫌がるベアトリクスの腕を掴んで歩いてきたのを見ると、ウイリアム・ダグラスの身に何か起きたと考えて良いだろう。
ジョーンは椅子から立ち上がると、ゼクスの顔を見つめた。
マーガレットも立ち上がり、ドアを振り返った。泣き叫ぶベアトリクスの近くにマーガレットが駆け寄った。
水色のドレスのレースが揺れた。白い手でベアトリクスの肩を抱くと、マーガレットがゼクスから離した。
「どうしてベアトリクスが、こんなに取り乱しているんです?」
マーガレットが怖い顔で、ゼクスを睨んだ。
妻の怖い顔を見たゼクスが、一瞬ちらっと動揺の色を見せた。ゼクスが咳払いをして、視線をあげるとジョーンに目を合わせた