Mezza Voce Storia d'Aore-愛の物語を囁いて-
ケインは机に置いたエールを手に持つと、口に含んだ。炭酸が口の中で元気に弾けていた。
「さっそく、手紙を出そう。絶対にトマスを、こちら側の人間にする」
ゼクスが希望に満ちた目で、元気よく口を開いた。とても楽しそうな顔をしていた。
(マー伯トマスが国王軍に来れば、怖いものはない)
ケインも強く頷くと、グラスを机に置いて立ち上がった。必ず勝ち、ダグラスをこの手で処刑してやる。ジョーンの不安を取り除き、心健やかに生活できるようにするのがケインの仕事だ。
ケインは百人近くの家臣や護衛の者を連れて、エディンバラ城から馬で四十二分のところにあるパースの教会に来ていた。
ケインはゼクスを後ろに従えて、応接間に足を踏み入れた。
すでにマー伯トマスがテーブルの椅子に座っていた。ケインに背を向けて、まっすぐ前を向いていた。マー伯の隣には、副臣のマイケルがいた。
ケインたちが室内に入っているのは知っているはずだ。ドアの開閉音が耳に入っただろうに。
「さっそく、手紙を出そう。絶対にトマスを、こちら側の人間にする」
ゼクスが希望に満ちた目で、元気よく口を開いた。とても楽しそうな顔をしていた。
(マー伯トマスが国王軍に来れば、怖いものはない)
ケインも強く頷くと、グラスを机に置いて立ち上がった。必ず勝ち、ダグラスをこの手で処刑してやる。ジョーンの不安を取り除き、心健やかに生活できるようにするのがケインの仕事だ。
ケインは百人近くの家臣や護衛の者を連れて、エディンバラ城から馬で四十二分のところにあるパースの教会に来ていた。
ケインはゼクスを後ろに従えて、応接間に足を踏み入れた。
すでにマー伯トマスがテーブルの椅子に座っていた。ケインに背を向けて、まっすぐ前を向いていた。マー伯の隣には、副臣のマイケルがいた。
ケインたちが室内に入っているのは知っているはずだ。ドアの開閉音が耳に入っただろうに。