Mezza Voce Storia d'Aore-愛の物語を囁いて-
マードックは嬉しそうに笑顔を向けると、ジョーンのエスコートをしてくれた。後ろからは無言でケインが従いてきた。
マードックが横目でケインを見た。邪魔だと言わんばかりの顔をしている。
大広間のドアの前では二人の執事が立っていた。ジョーンが開けるように命じると、執事がドアを大きく開け放った。
廊下に出ると、心地よい空気が頬を撫でた。大勢の人間が集まっている大広間は熱気で、暑くて蒸していた。
大広間は二階にあり、螺旋階段で一階に降りてから、ジョーンは暗い庭に足を踏み入れた。庭は明るかった。
そこかしこに庭灯があり、外に出ている人も多かった。食後の散歩だろうか。
一人で夜風を楽しんでいる人もいた。集団で会話を楽しみながら、歩いている人たちもいた。男女のカップルが仲良く話している光景もジョーンは目にした。
三十分くらい歩くと、途端に辺りが暗くなった。明かりもなく、大きな木々がジョーンのまわりを囲んだ。
人が歩けるように小道になっているものの、くねくねと曲がっており、暗くて視界が悪い。下を見て道を確認していないと、横道に逸れてしまいそうだ。
隣で歩いていたマードックがジョーンの腰に手を回してきた。生暖かい手の温もりが、ドレスから伝わってくる。
マードックが横目でケインを見た。邪魔だと言わんばかりの顔をしている。
大広間のドアの前では二人の執事が立っていた。ジョーンが開けるように命じると、執事がドアを大きく開け放った。
廊下に出ると、心地よい空気が頬を撫でた。大勢の人間が集まっている大広間は熱気で、暑くて蒸していた。
大広間は二階にあり、螺旋階段で一階に降りてから、ジョーンは暗い庭に足を踏み入れた。庭は明るかった。
そこかしこに庭灯があり、外に出ている人も多かった。食後の散歩だろうか。
一人で夜風を楽しんでいる人もいた。集団で会話を楽しみながら、歩いている人たちもいた。男女のカップルが仲良く話している光景もジョーンは目にした。
三十分くらい歩くと、途端に辺りが暗くなった。明かりもなく、大きな木々がジョーンのまわりを囲んだ。
人が歩けるように小道になっているものの、くねくねと曲がっており、暗くて視界が悪い。下を見て道を確認していないと、横道に逸れてしまいそうだ。
隣で歩いていたマードックがジョーンの腰に手を回してきた。生暖かい手の温もりが、ドレスから伝わってくる。