Mezza Voce Storia d'Aore-愛の物語を囁いて-
心臓の鼓動が飛び跳ねるように早くなる。動揺した表情を見せてはいけないと、ジョーンは鏡に映る顔を見つめた。
「どこかで、王妃陛下がイングランドから連れてきた騎士だと聞いたのでしょう」
「私もどんな方であるか聞かれました」
続けて話してくれたローラの言葉が、遠くに聞こえた。
(ケインの何を聞いたの? 何を知りたいと思ったの?)
ジョーンの心臓が激しく音を立てて鳴っていた。不安になり、胸が苦しくなった。
(駄目よ。平常心で話をしなくては)
「大丈夫ですよ、王妃陛下。何も心配はいらないと思います」
エレノアの言葉に、ジョーンは現実に引き戻された。振り返ると、エレノアとローラが笑顔でジョーンの顔を見ていた。
(ケインとの仲を知っているの? それとも、私の味方をしていると言いたいだけなの?)
ジョーンは微笑むと、前を向いた。鏡に映る顔を見て、動揺の色を必死に隠すそうと努力した。重い錘が身体につけられたように動けなくなっていた。
レティアにケインを奪われてしまったら、ジョーンはおかしくなってしまうだろう。
スコットランドの王妃を演じられるのも、ケインが傍で支えていてくれるからだ。ケインを奪われたくない。
「どこかで、王妃陛下がイングランドから連れてきた騎士だと聞いたのでしょう」
「私もどんな方であるか聞かれました」
続けて話してくれたローラの言葉が、遠くに聞こえた。
(ケインの何を聞いたの? 何を知りたいと思ったの?)
ジョーンの心臓が激しく音を立てて鳴っていた。不安になり、胸が苦しくなった。
(駄目よ。平常心で話をしなくては)
「大丈夫ですよ、王妃陛下。何も心配はいらないと思います」
エレノアの言葉に、ジョーンは現実に引き戻された。振り返ると、エレノアとローラが笑顔でジョーンの顔を見ていた。
(ケインとの仲を知っているの? それとも、私の味方をしていると言いたいだけなの?)
ジョーンは微笑むと、前を向いた。鏡に映る顔を見て、動揺の色を必死に隠すそうと努力した。重い錘が身体につけられたように動けなくなっていた。
レティアにケインを奪われてしまったら、ジョーンはおかしくなってしまうだろう。
スコットランドの王妃を演じられるのも、ケインが傍で支えていてくれるからだ。ケインを奪われたくない。