Mezza Voce Storia d'Aore-愛の物語を囁いて-
一四二九年七月十三日。午後二時。
ジョーンは接見の間に来ていた。上座にある一際豪華な椅子に腰を落ち着け、目の前で頭を下げている親子に目をやっていた。
床は一面赤い絨毯だった。ジョーンの好きな色だ。
形ばかりが豪華な椅子はとても座りにくいが、赤い色を基調にした家具をセッティングしており、ジョーンには心地よい室内だった。
一段高い位置にジョーンの椅子が置いてある。部屋の八箇所には、シャンデリアが吊り下がっていた。
左側には窓が六個あり、外の光を取り込んでいた。太陽の光が差し込む絨毯は、一層鮮やかな赤になっていた。
ジョーンの右斜め前にはケインが立ち、四百平方フィートある部屋のドア付近に、ローラとエレノアが並んで立っていた。
ジョーンの前で頭を下げていた親子が、顔を上げた。
ブラック家のジェームズ・ダグラスと、息子のウイリアムだ。ウイリアムが今年六歳になった。
そろそろ貴族の小姓として、勉強を始める時期だ。ウイリアムが小姓になったのは、貴族ではなく、王妃だった。
ケインの下で勉強させるつもりでいる。ダグラスもケインの元で勉強させるつもりで、話を通してきたのだろう。
ジョーンは接見の間に来ていた。上座にある一際豪華な椅子に腰を落ち着け、目の前で頭を下げている親子に目をやっていた。
床は一面赤い絨毯だった。ジョーンの好きな色だ。
形ばかりが豪華な椅子はとても座りにくいが、赤い色を基調にした家具をセッティングしており、ジョーンには心地よい室内だった。
一段高い位置にジョーンの椅子が置いてある。部屋の八箇所には、シャンデリアが吊り下がっていた。
左側には窓が六個あり、外の光を取り込んでいた。太陽の光が差し込む絨毯は、一層鮮やかな赤になっていた。
ジョーンの右斜め前にはケインが立ち、四百平方フィートある部屋のドア付近に、ローラとエレノアが並んで立っていた。
ジョーンの前で頭を下げていた親子が、顔を上げた。
ブラック家のジェームズ・ダグラスと、息子のウイリアムだ。ウイリアムが今年六歳になった。
そろそろ貴族の小姓として、勉強を始める時期だ。ウイリアムが小姓になったのは、貴族ではなく、王妃だった。
ケインの下で勉強させるつもりでいる。ダグラスもケインの元で勉強させるつもりで、話を通してきたのだろう。