あの頃より きっと。

震撼






放課後になった。

今日は、久しぶりにバスケットボール部の活動が予定されていた。

彩穂は、大好きなバスケットボールができると思うと嬉しくなっていた。

麻紀と美優と別れて、活動場所の体育館へと移動した。

重たいドアを開くと、そこには顧問と部員が全員集まっていた。

それも、練習をしていないのだ。

全員が棒立ちで整列している。

そのとき、全員の視線が彩穂に集まって、彩穂は慌てて時計を見た。

しかし、まだ活動開始時間の10分前だった。





「ど…どうしたんですか?」





全員に見つめられながら、彩穂は顧問に耳打ちした。
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