敏腕美人秘書のみゆきさん ■
「斉藤ーーー。
成長したな。」
社長が
ふっと口元を緩めた。
ーーーうわ。
初めて見たかもしれない。
もともと整った顔立ちの社長。
自社ブランドのモデルも
いくつか勤めているぐらいの存在感。
思わず
見とれてしまった。
「社長も笑うんですね。」
「は?」
やべ。
口に出してしまった。
なっ。なんでもありません…と口ごもりながら
誤魔化すように、
残りのドリンクを飲み干した。
「社長、
あの…
今日は逃げないでください。
朝から、取引先のーーー」
一応、
下手にでてみる。
社長は
言葉を遮る様に、
めんどくさそうに左手を払った。
「…斉藤。あのな。」
そして、大きくため息。
「おれが逃げるのは、
ミユキのため。」
「え?」
俺は眉をひそめる。