敏腕美人秘書のみゆきさん ■
「でも、
ここで社長を逃がしたら、
僕が深雪さんに怒られます~~」
なんて、
一応、かわいい新入社員の弱い立場を演じてみる。
俺としては、
社長が逃げてもどうってことないが…
社長を逃がすな。
それが
最初に教えてもらう
『秘書の心得』
この、目の前で逃がしたら
俺の仕事の評価はがた落ち。
「--。
ミユキはーーー意外と、押しに弱いぞ。」
「へ?」
「…ああ見えて、
乙女チックだし。」
「はい・・・」
「話を聞いてくれる人とかも好きだ。」
「はぁ。」
社長は急に楽しげに
話し始める。
珍しく饒舌にしゃべる社長を
俺は思わず、
じっと見つめてしまった。
整った顔立ちに
グリーンの瞳がエキゾチック。
社長は一体 何が言いたいんだろう。
俺は
首をかしげる。
「…年下 好きではないと思うけどーー
その、
優しそうな、『可愛らしい後輩』キャラは多分好きだと思う。」
「--!!っ?!!!」
社長は
動揺する俺をみて
楽しそうに
ニヤリと笑った。
一日に三回も社長の笑顔を見れるなんて、
今日は
なんてすごい日なんだ。