明るい光のその先に
走って桜の木にいくと
桜の木に先客がいた

「クソ!クソ!クソ!」
カッターで咲かない桜の木を切りつける
少女

本井 由莉奈の娘で日常生活が荒れている
確か…美玲さん…

「明の奴イライラする…」

私の頭にキーンと言う音が流れる
キーン…キーン!これはきっと…
私は桜の木の間に入った
怖い…怖かったけど…体が止まらない

美玲さんは私を見て笑った
「本人登場って感じ?」
私はホワイトボードに書く
「やめてください!植物が可哀想!」
「植物なんて…動かないじゃない」
すると、美玲さんは何かに気づき
「ふーん…あんた喋れないんだ…」
「!?」

上手に取られた…
また…障害者扱いされる…
「へぇーあんた…
光君とどういう関係?」
「兄妹です…」

「うざ…マジで死ねよ…」
〈危ない!!!〉
(え…?)
目つきが変わった…
私はホワイトボードをしまう

そして怖いと思ったのもつかの間で
私の体は腹を蹴られ吹き飛んだ
それの衝撃でネックレスが飛んだ

〈あぶ…な…ぃ…〉
間も無くして木の声は聞こえなくなった
授業のチャイムがなっても
私は蹴られ続けた



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