明るい光のその先に
第二章【いじめ】
次の日…食事も喉を通らず
学校もフラフラ
光は心配そうに私を教室まで見送った

「大丈夫か?」
「うん…」手話で伝え
私は光が見えなくなった所で
桜の木に向かった

「来るとおもった♪」

美玲さんが不気味な笑みを浮かべ
手に持っている物を見せた

「これ…なーんだ?」
「!?」
私のネックレス…!!
しまった…

私は土下座をして
「あえいえ!」
「なに?」
ホワイトボードに「返して」と書いた
「じゃあ、これで自分を傷つけて」
ポンっと私にカッターが投げられる

「動脈切ったら返してあげる」
私はカッターに手をだし
手首の動脈を切る

死にたくない死にたくない
だけど、
ママのネックレスを返して欲しい

きっとママの大事な思い出の詰まった
ネックレスなの…
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