【BL】俺がお前にできること
郁馬の髪に触れた瞬間、
大きく目を見開いて驚いてたけれど
そのまま動かず俺のされるがまま。
あぁ、なんか俺のものって感じ。
「最近、朝でも暑いからな。翔太、昼休み屋上な」
「あぁー、眠いの?」
「ん。お前も寝不足だろ?メールしてたんだから。肩貸せよな」
俺の肩は枕じゃないってば。
…とか、思いながら俺は否定しなかった。
「こら!!郁馬っ!
俺を殴っておいて、存在忘れてんなっ!!」
ひょこっと現れた濱田のせいで
せっかくの甘い空気が台無しになり、ちょっと睨む。
いや、俺も忘れてたし、濱田のこと。
「はいはい。うっせーなあ。
早く弥生のとこ、戻れよな」
「しょうたんとは、クラス違うからなかなか会えないんだぞ!?俺達の邪魔すんな、ノッポめ!」
「それはこっちのセリフだ、チビが」
「なんだと、おらぁっ!」