【BL】俺がお前にできること


郁馬はともかく、濱田が郁馬の胸ぐら掴み出したから俺は間に入って止めた。


「はい、そこまで。仲良くしな」


近すぎるんだよ、郁馬に。



「しょうたんー。今度あそぼーな!」


「うん」



にこにこと笑う濱田に郁馬が「…俺は?」と尋ねると、「はあ?お前は却下に決まってんだろーが!!」と罵声を浴びせて濱田は自分のクラスに帰っていった。


毎日こんな濱田の相手を弥生はしてるんだと思うとちょっと可哀想に思う。


俺だったら無理だね。



「翔太」


「ん?」



「俺も誘って。濱田と遊ぶとき」



頬を赤らめてそんなことを言う郁馬は、きっと運動後だからそんな顔してるに違いない。


「あー、濱田あんなこと言ってるけど、遊ばないと思う。時間合わなかったり……まず、濱田が誘ってきたことなんて一度もないし」



今度今度と言って、いざ遊んだことなんてないのだから驚きだ。きっと本気で言ってないんだろうなぁ、濱田。




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