Hurly-Burly 4【完】

ダンディーさんの次の言葉を聞く前に、

「頭、着きました。」

「おいおい、頭はやめてくれよ。」

「すいやせん。」

「まぁ、いいけどさ。暫くは時間潰せ。」

「へいっ、それじゃあ、お気を付けて。」

車を出るとダンディーさんが微笑みながら

手を差し伸べてくれた。な、何たる紳士力だ!!

馨君を思い出してしまったわ。

そう言えば、さっきかしらって言ってたわ。

マグロの頭でも食べに行くつもりなのかしら。

それなら、是非ともご一緒したかったわ。

「あまり1人歩きが出来なくてね。

こういうところに入るのもしばらくないもんで、

付き合って貰いたかったんだ。」

そう言ってダンディーさんが入ったのはファミリーレストラン。

「そうだったのですか?いつでも、お供しますよ。」

「ハハッ、日和ちゃんは優しいね。」

「そ、そんなことは・・・」

「家の息子のお嫁さんになってくれると助かるな。」

「えっ、息子さんがいらっしゃるのですか?」

「ああ、そうだよ。そういえば、話していなかったかな?」

「ええ、息子さんはダンディーさんに似ていらっしゃる

んでしょうね。お会いしてみたかったです。」

「・・・そうだね、」

店員さんに2名と言うと4人掛けの席に案内された。

放課後ということもあってか学生さんが多かった。

「ところで、先ほどの話ですが気になってしまって・・」

一体、ダンディーさんは何者なんだ。

どうして、そんなことを言ってしまうんだ。

あたしにはとっても素敵な人にしか見えない。

「そのまんまの意味だよ。人間としては最低且つ

極悪人だったってことさ。」

「み、見えませんよ。」

「ははは、やっぱり面白いな。

日和ちゃんが娘だったらきっと楽しい毎日なんだろうな。」

「て、照れますので。」

「全然、照れてるようには見えないけどな。」

実はとても照れているんですがね。

気付かれにくいので仕方がない。

ムニっとほっぺを抓っても痛いなと思うぐらいだ。

照れてる顔ってどうやったらそうなるんだろうかと

ボーッと考えていると前に座ってるダンディーさんが

微笑みながら穏やかな顔をしていた。

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