Hurly-Burly 4【完】
やっぱり、何かの間違いなのではないだろうか?
あたしにはどうしてもダンディーさんが悪い人には見えない。
それなのに、何か心がざわつく。
メニューを見ているダンディーさんはパフェのコーナー
を見て口元を緩めていた。ああ、知ってるような気がする。
また、薄らとモヤがかかった映像が浮かぶ。
「日和ちゃんは何を頼む予定かな?」
「あ、えっと、山盛りポテトフライで。」
咄嗟に写真に写っていたそれを指差した。
甘いものは食べられないからとは思っていたが、
さっきもフライドポテト食べたしな。
まぁ、お腹減ってきたし食べれるであろう。
店員さんにフライドポテトとプリンパフェと
ドリンクバー2つを頼んだ。
ドリンクバーでダンディーさんと好きな
飲み物を取りに行くと、いろんな飲み物
があるんだねとホントに久しく来ていなかったらしい。
「こうして見ると、親子に見られるのかもしれないね。」
「そ、そうですかね!それは光栄にございます。」
「そんな畏まらなくても・・・」
ダンディーさんはとても優しくしてくれた。
見ず知らずの人にはどうしても思えない。
彼は一体どうしてあたしにここまで親切に
接してくれるのか不思議で仕方なかった。
「俺はね、元々はこんな喋り方でもなくてね。
日和ちゃんを手前にすると何だか緊張してしまうよ。」
「な、あたしこそ!あの、お気になさらずリラックス
して下さって良いですからね。あたしなんぞに緊張
なんて勿体無いですからね。」
「そんなことはないよ。君は自分の魅力に気付かない
なんて勿体無いことをしているよ。」
「えっ?」
「さっきの話にまた戻ってもいいかな。」
「あ、はい。是非、お願いします。」
ダンディーさんはコーヒーのマグカップを持ち上げる。
鼻腔にコーヒーのほろ苦い香りが広がる。
「俺は自分の人生に心底呆れたことがある。」
「は、はい!?」
それは、どう捉えるべきなのかと思考がぐるぐる
回転して一回戻ってきた。