Hurly-Burly 4【完】

店員さんがプリンパフェと山盛りフライドポテト

を持って現れた。

「以上でお品物はお揃いでしょうか?それでは、

ごゆっくりして下さい。」

ぺこりとお辞儀をして下がっていく店員さんが

近くの仕事仲間ときゃっきゃっしている。

どうやら、目の前に居る方は次元を超えたようだ。

顔を赤くしていたからあたしだけじゃないよなと

思っては居たが、この人は本当に同じ人間なのだろうか?

製造工程がきっと違うような気がする。

「駄目だ、君は俺のような男には引っかからない方がいい。」

「ど、どうしてですか?」

「悪いヤツに引っかかって君が傷つくところを見たく

ないからだよ。だから、君はこんなおじさんの言う言葉

を真剣に受け止めなくていい。ただ、聞き流してくれれば」

「嫌です。どうして、駄目なのか分かりません。

ちゃんと納得出来るような理由でなければ、

あたしはダンディーさんを悪い人だなんて

全然思えないのです。あたしが傷ついたらそれは

ダンディーさんのせいではありません。傷ついた

あたしが悪いのです。それに、あたしはそんなに

聞き分けのいい子ではありません。」

口の中に広がるオレンジが甘酸っぱい。

ジュースのコップを握り締めた。

「参ったな、そんなこと言われるとおじさん

突っぱねられなくなるよ。」

「なら、突っぱねないで下さい。」

ショック死で枕元に怨めしやしますよ。

ダンディーさんが手を伸ばして何故か

醤油を取ってプリンに掛けようとして

驚きMAX状態で手を止めた。

「な、何をしているのですか!?」

「えっ、プリンに醤油掛けるとウニの味が

するってそういえば試したことなかったなと。」

「そんなデンジャラスな実験をあなたがしてはなりません!」

顔に似合わず少しいやだいぶ抜けてる人だ。

あたしの驚きをどうか誰かに伝えたいよ。

あたしの驚き間違ってないよね?

普通な思考の持ち主だと思っているよ。

ダンディーさんの手から醤油ビンを抜き取って、

遠ざけて死守することにした。

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