Hurly-Burly 4【完】

小鳥さんに手を指し伸ばしたら少々弱っているのか

小刻みに震えていた。

「後で、師匠やジョセフィーヌがお世話になっている

獣医さんに見てもらいましょうね!」

師匠とお友達になってくれるやもしれないわ。

よしよしと小鳥の頭を人差し指で優しく撫でる。

「チュンチュンチュン」

「は、い?」

バタバタ羽を動かす小鳥さん。

どうしたんだろう、痛くて我慢出来ないのかな?

「ごめんね、あたしには獣医の知識がなくて分からないのです。

今すぐ降りて行きましょうね。」

大変、痛いのは可哀想だ。

早くこの子を助けてあげなければ!!

けど、どうやって降りたらいいだろうか?

上にと思ったが降りることまでは考えてなかった。

オロロ、と、飛び降りてみる?

じ、自殺行為だわ!!

しかし、足場が殆どなくてよじ登ってきたから

グズグズしてる内に日が暮れ・・・もう日が暮れてる。

小鳥さんを両手に抱えて降りるのは一苦労というものが・・・。

ズルっと足元が狂って空中に体が浮いた。

「ひぇっ」

怖くなって目を瞑ってみるがいつまで経っても痛く

もないわけで、あたし死んだ!?

恐る恐る片目をそっと開けるとそこには、

「か、馨君!?」

「日和ちゃんには毎度心臓止まりそうにさせられるな。」

「ごめ、ごめんね、重くない!?」

馨君がどうやらあたしを受け止めてくれたらしい。

「重くないよ、それにしても何で木から?

たまたま通りかかったから良かったけど、

もしも俺がここ通りかかってなかったら

怪我してたかもしれない。」

「け、怪我、そう!この子が怪我してるの!」

「鳥?」

「うん、小枝に羽が引っかかって可哀想だったの。」

「それで、木登ってたの?」

「うん、だって早く助けてあげなきゃって・・あっ」

今まで手の中で小刻みに震えていた鳥がするりと

手から抜け出してパタパタ飛んだ。

小さな小枝の破片が手に残っていた。

嬉しそうにクルクル回って飛び去る小鳥さんに

手を振って今度は枝に引っかからないようにねと叫んだ。

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