Hurly-Burly 4【完】

ちょっと、額に汗を浮かべているではないの!

一体、この数分に何があったというの。

「あの、きょ」

パシッと手を弾かれて行き場を失った。

触れることすら出来ないのだ。

それは彼がやはりあたしという人間をまだ

彼の領域を犯していいという条件をクリアしてないからだ。

「絶対に触りません!京君の嫌がることは絶対に

微塵だにしないと誓を立てましょう。信用出来ない

ならば誓約書でも書いてやります。」

だから、せめて心配ぐらいさせて欲しい。

そんなに額に汗をかいて平気なわけない。

「ごめん・・・さっきの人かと思った。」

「えっ、そんなことより顔色が・・・嘆かわしい。」

真っ青ではないかね!京様の一大事だわ!!

「えっと、えっと、あの寒いですか?」

「別に・・・これぐらい普通だから。」

「嘘吐かないで下さい。」

無理に普段通りしなくたってとっくに見通せるよ。

あたしを見縊らないでよね。

「誓約書なんてどうやって作る?」

「むむっ、京君何か誓うのですか?」

「ひよこが書くって言った。」

「あはっーすっかり忘れ・・・えっ!?」

「あれ、嘘だった?」

「いいえ、必要ならば書きます何枚でも。」

具合悪くて聞いてないかと思ったのに!!

「だけど・・・・」

「だけど?」

京君のサラサラした髪が首に流れるように揺れる。

シャンプーの匂いまでしてきた。

何たる恐るべき京様!!

小首を傾げたままあたしを見つめる。

最初は目も合わしてくれなかったというのに

大進歩だわ!!

「駄目になったり辛くなったりしたら絶対に

助けさせて下さい!」

「ふはっ」

だって、京君はクールに見せた照れ屋さんだって

あたしは見抜いたのだからね。

こんなレア情報知ってるのまだあたしだけでしょ?

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