Hurly-Burly 4【完】
体を起こすとバタバタ駆けてきたサユにハンカチ
を額に当てられた。
「ちょっと、もう大丈夫なの?」
「大丈夫!」
ビシッと親指を立てたらバシっと頭を小突かれた。
「さーちゃん、今のはさすがに頭かち割られるかと・・・」
「あんた、寝相悪いんだから気をつけなさいよ!」
「す、すいません。今後はこのような事態になる
前に何とかします。」
そんなに疲れてるはずじゃなかったんだけどな、
サユが怪我でもしたらどうするのよと怒るので
今後は気をつけようと思います。
「日和ちゃん、立てそう?」
「あ、はい、もちろん、歩けますよ。」
そう言えば、何か忘れてる?
不良メンバーズがわいわい騒いでる。
公園占領してたらちびっ子やマダム達が
困ってしまうではないか!
注意しようと立ち上がったらズボンのポケット
に入れてあったケータイが振動した。
メールかなとも思ったがどうも違うらしい。
画面に表示される方を見ると珍しかった。
「どうしたの?」
サユが不思議そうに小首を傾げる。
また、兄ちゃん困らせてるのかな。
藤永さんが電話ってかなり珍しくて、
末恐ろしい事態なんだけど!
いつも大抵メールをくれる彼に、
至急の連絡をされるからには大事だろう。
「もしも」
『日和ちゃんっ!?』
どうやら、とんでもないことを仕出かしたらしい。
この焦り具合といい、あたしの兄ちゃんは何を
してしまったのだろうか。
「はい、どうかしま」
『良かった、さっきから連絡繋がらなくてさ。
日和ちゃん、今から言うことよく聞いて―――――』
藤永さんの言葉を最後まで聞く前にケータイを
地面に投げ捨ててベンチから不良メンバーズの
ところに闘牛のように突進した。
――――――兄ちゃん!!
考えるよりも先に体は正直に動いていた。