Hurly-Burly 4【完】
兄ちゃんがブスッと拗ねそうだ。
「彼は喋れるんです。ちゃんと人の会話も理解出来る
賢いオカメインコの師匠と言います。因みに、チャーミング
ポイントは頭のリーゼントだそうです。」
ポカーンっと永瀬家の兄妹弟が師匠を見る。
「よろしくやったるで。わいと話せるのは
ごく一部なんやで、誇りを持ってもええで。」
上から目線で話す師匠をしばらく見つめる永瀬家。
「日和、これあんたの妄想世界じゃないわよね?」
「そ、そんな皆さんをあたしの妄想世界に
送り込むような技術はまだ開発中ですよ!」
「ありえない光景・・・・」
「透真・・・・お前ってヤツは・・・」
「おい、真って言うんやろ?お前もわいの舎弟
にしたってええよ。」
し、師匠、兄ちゃん並にウザっ!
「し、師匠、駄目ですよ!真君は兄ちゃんの
親友なんですよ。真君との関係にヒビを入れては
この先が不安です。」
「しゃーないでな。真も友達にしたるで。」
「日和ちゃん、これは現実だよね。」
「はい、現実です。向き合ってください。」
まさかの師匠が喋ったことによって、
ドライブが確実に一変した。
師匠が喋ることを知って多少動揺したらしいが、
心の広いマミーを受け継いでる永瀬家の兄妹弟は
すぐに理解をして師匠を認めてくれた。
「透真さんが教えたんじゃないですよね?」
サユの素朴な質問だったらしい。
さすがに、頭の良い兄ちゃんでもそれは厳しいだろうよ。
普通のオカメインコに言葉を喋らせるなど、
普通のことではないのだからな。
「最初から喋れるみたいだったよ~、師匠は
コミニュケーション取るまでに人をよく観察して
気の許したヤツではないと喋らないらしい。」
それは理解してたのか、兄ちゃん!
「せやで、わいは人を見る目だけはええからな。」
「師匠、それだけが取り柄になってしまいます。」
「せやった、ひーさんよく分かっとるがな。
おまけにイケメンやからな、モテテしょうもないわ。」
ナルシストだってことがバレましたよ。
まぁ、自分のことを師匠と名乗ってる時点で
ナルシスト疑惑ではあったかもしれないな。